自然体で生きる。
名称:ベジーコネクト(ベジコネ)
ミッション
ストレス社会で、疲弊した人々や地域社会のために、安心安全な国産農業に参加することで、自然とつながる豊かな暮らしをつくります。
ビジョン
四季折々の日本の旬の野菜を味わいながら、誰もが健やかな心身を育み、自然体で生きることができる居場所からはじまる「やさしい社会」。
自然体で生きる
自然派志向という言葉は一般的になっています。これは有機や無農薬などの野菜や添加物を摂らない食品、自然由来の成分による化粧品を使う志向を言うことが多いです。また、アウトドアなどを好む趣味も入るかもしれません。
この意味で考えるなら、「自然派でいこう」といったコピーのほうがしっくりくるかもしれません。しかし、自然体という言葉にもう少し広い意味での魅力を感じます。
わたしたち日本人は戦後高度経済成長のなかで、受験戦争と言われた競争に子供の頃から晒され、その後も健康などは度外視してブラック企業でがむしゃらに働いてきました。「24時間戦えますか?」というエナジードリンクのコピーがありました。経済的に豊かになり、生活が便利になる一方で、国土の自然は破壊され、成人病やがんが増えました。そして、つかの間の繁栄の後、30年に及ぶ不況があり、経済での国際的な地位も危ぶまれ、格差が広がっています。わたしたちの働き方やライフスタイルは変わるべきであり、そのヒントになるものは、人間として無理のない働き方を考え、自然に沿った生活を取り戻すことだと考えます。ここでの自然は生物としての人間そのものです。先の自然派志向とともに自然なライフスタイルによって豊かさをつくる必要があります。
この2つの意味を表す言葉として「自然体」は適切です。
さらに、哲学的な意味で自然について考えます。ルソーの言葉に「自然に帰れ」があると言われますが、「エミール」での子ども主体の教育と、「社会契約論」での人間には自然権があり、基本的人権が法より前にあるという考え方は、近代以降の人間社会の根底を支える思想です。基本的に近代国家の憲法はこの考えに基づいています。当然、日本国憲法の根幹を支えます。さらに、これは西洋的な思考だという批判に答えるなら、東洋にも自然観と言えるものがあります。陰陽やヴェーダに基づく思考は、二つの対立する概念が一体となっていることを原理として自然=宇宙を説明します。昨今、陰陽五行思想に基づく薬膳が注目され、漢方も積極的に医療に用いられています。こうした志向を「自然に基づく」と言い換えてもいいように思います。
これらの包括的な意味を「自然体で生きる」というこのコミュニティのキャッチコピーに込めたいと思います。
農業は儲からない、だから子供には継がせたくない、高齢になり離農する農家が年々増えています。農家さんは、毎年毎年違う条件、気候変動と戦いながら、待ってくれているお客様に答えたいと奮闘しています。私は、その農家さんのオンリーワンの農作物をもっと世の中に広める、そして苦労が報われる売上になる、美味しさをいつまでも存続してもらいたいという思いで、マーケティングをメインにビジネスの支援をしてきました。
作ることは得意でも売ることは経験がないので難しい。自然が相手なだけに予期せぬことで、作ることばかりに時間を取られてしまう。人手が少ないので売ることまで手が回らない。人件費の問題があり、採用は難しい。そんな現状にジレンマを感じている農家がとても多い。
わかっているけれど、現実は厳しい。
そんな現実を見て、農家さんを応援したいとの思いは、消費者と繋げること、繋げなければならないという使命感を持つようになりました。
農家ではない自分たちだからできることはないかと考えたとき、消費者側から農家さんを支援する仕組みを作れば、販売という課題解決と食べる人との繋がりができる。農家さんの農業を続けるモチベーションになり、離農しないになるのではないかと考えました。
一方消費者を見てみると、心身の疲労や不調を持つ人が多いと感じます。それはストレスの多い生活にあるのではないでしょうか。利便性や効率性、経済重視の生活の弊害です。仕事優先の生活で、食事は加工品に偏り、添加物の多い栄養の偏ったものになってしましました。人は本来自然と共存していく生き物のはずが、そこからずいぶん離れてしまい、自然を眺めゆったりとした気持ちになることも忘れてしまった。心も殺伐としてしまいます。
本来の人の在り方を取り戻すには、四季折々の野菜を食べる、しばし自然の中に身を置き触れることが大切です。体は喜び、心は癒されます。
消費者は輸入作物ではなく国産の作物を意識して選択することで日本農業に参加することになります。地元の野菜で安心、安全な食生活をする。農業を身近に感じ、触れることを楽しむ。日本国土で作られた野菜やお米果物を食べることは、日本人の体に合った栄養が取れるのです。栄養はからだだけではなく、心も満たされます。農家さんと繋がることでそれを達成できるのです。
人と人は互いに影響しあい、より良い成果を生む力があります。消費者と農家さんが繋がることで、お互いが幸せになっていく。幸せのシナジーを生むのです。
農家さんを応援することは同時に自分自身の心身が健康になります。消費者と農家さんが繋がることはお互いの幸せとなるのです。
このコミュニティは、農業と繋がることが手段とし、国産の作物を選択し、自然共にあることから始まる自然体の生き方で幸せになることが目的です。このコミュニティは自然体選択する人達が交流できる居場所になります。
コミュニティの広がりは、自然体で生きる人たちの輪が広まること。それは、誰にでもやさしい心で接することができる心豊かな社会が実現することを目指すことです。
ベジーコネクト
代表 永野裕子
永野裕子
農家さん、農園さんを支援していく中で、美味しい野菜や果物に本気で向き合っている姿勢に心うたれます。いつもいつも365日自然と対峙している、容易ならぬことだと思います。 そのように天塩にかけた野菜や果物を、食べたいと心待ちにしている方へお届けするお手伝いをしたいです。そして体に良い野菜、くだものを食べて心身ともに健康で豊かになっていただきたい。作る人と食べる人を直接繋ぎ、野菜からコミュニケーションが生まれる絆のある社会づくりを目指していきます。
齋藤友快
デザインやマーケティングでの支援などを通じて、農家さんを応援していきたいと思います。人間は自然の一部です。安全な食糧、環境がなければ生きていけません。特に国内の農業、地産地消を応援したいと考えています。
互いに農業を学び、協力することで、より多くの人が健康や生活、人生そのものをより豊かに充実したものにしていただければと願います。
合同会社arcmirror https://arcmirror.com/